園長月のお便り
  • Jellyfish
    『3つのおやくそく』              園長  湯本 美奈子
    長い夏休みが終わりました。
    年ごとに暑い夏になっているような気がしますが、今年も猛暑でしたね。
    バカンスの季節ですから、海や川、山などへ行かれた方も多かったのではないでしょうか?
    事故もなく、みんな無事に過ごせたことを心から感謝します。
    これから長い2学期が始まりますが、行事の多い時期になります。
    健康で、有意義に過ごせますようご協力をお願い致します。
     私事ですが今年は母の三回忌でした。特にお盆はみんなが集まって祈り、
    在りし日の母を思い出しながら懐かしくありがたい思いで過ごすことができました。
    生前の母の姿を思うと、同い年の天皇陛下が生前退位の意向を示されるのも
    もっともだと思います。今の日本が平和でいられるのは、大勢の方々の
    ご苦労と犠牲の上に成り立っていることを忘れてはなりませんし、
    長きに渡り本当にご苦労様でしたと言わざるを得ません。
    戦後71年が経ち、安心安全な生活が当たり前になっている日本ですが、
    楽になったはずなのに、みんなすごく忙しくなって、時間もゆとりも
    なくなったような気がします。特に認定こども園になってからは、
    親御さんには働き易い環境が整いましたが、その分、園の生活も変わりました。
    子どものストレスも増えました。指しゃぶりのお子さんがとても増えましたし、
    精神的に不安定なお子さんも増えました。裏表紙を見ても分かるように、
    共働きであっても子育てや家事の大部分は母親が担っているのが現状です。
     結局働くお母さんは人の何倍も忙しく、ストレスも抱えることになるのです。
    お父さんやおじいちゃんおばあちゃんも、しっかり支えてあげてくださいね。
    現実的にゆったりのんびりしようにもできない状態である以上、
    その中でも子どもたちが安心して、安定できるために・・・。

    二学期の初め、家族で意識してみて下さい。3つのおやくそく・・・

    1.朝ごはんを一緒に食べる。(そのためには早寝早起き!)
    2.夜の約束をする。(絵本を読む・お風呂に入る・食事をする・一緒に寝る等)
    3.朝、『行ってきます』の前に、必ず子どもを抱きしめる。

    この3つの約束をご両親でしてみてください。朝の忙しい時間ではありますが、
    子どもは別れ際に、いかにちゃんと関わってもらえたかで
    一日の機嫌が決まるといっても過言ではありません。
     夏休みは唯一お盆もあってお休みが取りやすい時期でしたから、
    きっと子どもたちと大いに関わっていただく時間が取れたことと思いますが、
    その反動で休み明けは〝幼稚園行きたくない病″が始まるかもしれません。 
    長いお休みの後は大人でも仕事に行くのは嫌なものです。二学期の初めは特に、

    『子どもの目を見て微笑んで、ちゃんと守れる約束して抱きしめる』

    魔法のお約束で、親子共々頑張って残暑を乗り切りましょう。

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