園長月のお便り
  • 毎朝通勤する道で小学生の姿を多く見かけます。
    先日赤信号で止まった時目に入ってきたのは、
    閉まっているシャッターによりかかって
    まったりと座り込んでいる3人組の男の子。
    (1人は1年生のようでした)
    「何をしているのかな…?」
    歩行者用信号が青になると 
    慌てて立ち上がり横断歩道を渡って行ったのですが、
    1年生らしき子は靴を片方手に持ったままでした。
    『あれあれ 靴まで脱いで座り込んでいたのか…
    親が見たら嘆くだろうな~』と思いながら、
    どうするのか気になって見ていると
    ずっと靴を持ったまま歩いているではないですか、
    あの子はいったいいつ靴をはいたのでしょう…。
     また別の日には
    信号待ちで道路に寝転んでいる小学生もみました。
    子どもの行動は予測不可能、
    でも本当に面白いです。
    そんな毎朝の風景の中、
    今一番嬉しいのは卒園した1年生に車越しに合うことです。
     私の車を見つけると、
    いつも満面の笑みで遠くから手を振ってくれ、
    私の車が赤信号で止まっている時は、
    「いってきまーす」と元気にあいさつもしてくれるのです。
    少しの時間差で会える日と会えない日があるのですが、
    その満面の笑みに出会えると
    今日もがんばろうと心の底から元気が湧いてきます。
    言葉では説明しきれない不思議な気持ちなのです。
    笑顔には本当に不思議な力があると思います。
     私の娘がまだ小学生の頃娘に「お母さん怒ってる?」
    と聞かれたことがあります。 
    怒っていたわけではなかのですが、
    何か無表情だったのだと思います。
    子どもって親の顔をよく見ています。
    (同じように先生の顔もよく見ています)
     幼稚園でも子どもは不安な時ほど先生の顔を見ます。
    そんな時言葉を交わさなくても笑顔でうなずいてあげるだけで、
    子ども達はまた自分の遊びや活動に戻っていきます。
    笑顔から大丈夫という安心感をもらっているからでしょう。
    《大好きなお母さんが無表情で赤ちゃんの顔を見つめているとどうなるか》
    という実験をみたことがあります。
    無表情で見つめられた赤ちゃんはほぼ全員泣くのです。
     それくらい子ども達にとって笑顔は大切なものなのです。
    でも笑顔ばかりではいられない時だってありますよね。
    それはそれでいいんです。怒った顔、悲しい顔、困った顔、
    人には感情があるということを学ぶ上で、
    いろいろな表情を見せることはとても大切なことです。
    皆さんも子どもたちの笑顔を見ると元気がでるでしょう。
    子どもだって同じです。
    身近な人から笑顔をむけられたら安心して元気がでるのです。
    子どもも大人も暑いだけでイライラしがちなこの季節。
    心に余裕がない時ほど「笑顔!」を心掛けてみましょう。
    時間もお金もいかかりませんね。
    目を見てだまってニッコリするだけでよいのです。
    その笑顔で皆の心に元気が宿ります!
     園長 玉井史恵 

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