2026.01.20
毎年私のお正月には、母が煮てくれる
黒豆とあずき がかかせません。
あずきは、おしるこが大好きな私の為のもので、
できたてのあずきを皿に乗せてそのまま食べるのが
子どもの頃から大好きでした。
しかし年と共に母も体が利かなくなり、
『今年はもう食べられないかな』と言うより
『いよいよ自分でやらないといけないかな』
と思っていました。
すると年末に「今年も黒豆あるよ」との連絡が。
もらいに行ってみると、
父が「やっぱり正月に黒豆がないのは寂しいから、
今年はおばあちゃん監修のもと、俺がやってみたんだ。」
と言うではないですか!
まぁもともと家事は何でもやる人でしたが、ここまでやるとは…。
驚くと共に娘の私がやらなくてごめんなさい
という申し訳ない気持ちにもなりました。
でも妹と『ボケ防止のために何でもやってみた方がいいよね』
という所に落ち着きました。
(親孝行なのか親不幸なのかわかりませんが、なんでもプラス思考で!)
母の味とは少し違いましたが、
父の愛情を感じる黒豆で正月を迎えました。
また子どもの頃、母がよくミートソースを作ってくれたのですが、
そこには必ずしいたけ(多分干ししいたけ)が入っていました。
子どもの頃はそれしか食べたことがなかったので、
ミートソースはそういうものだと思っていましたが、
大人になって普通のミートソースに、
しいたけは入っていないことに気がつきました。
今思えばしいたけはマッシュルームの代わりだったのかと思います。
この頃またあのミートソースが無性に食べたくなります。
もう一つ冬になると思い出すことがあります。
それは板をはずしたこたつの上で、遊んだ花札です。
トランプもよくやりましたが、
落花生をかけて勝負をした花札がとても楽しくて。
勝ったとか負けたとかそういう記憶はありませんが、
家族でワイワイしながら過ごしたことが何より楽しい時間でした。
どれも日常生活の中のなんということもない思い出ですが、
私にとっては懐かしく心が温かくなる思い出です。
以前研修会で、
「コスパ、タイパの良し悪しでいろいろなことが判断される時代、
お金さえ出せば何でも手に入る時代の中で、
一番の贅沢は手作りではないか」という話を聞きました。
手作りするということは、損得を考えずに何かのために時間を使うこと。
その話に当てはめると、私の思い出は、
まさに両親の時間を十分にもらった贅沢なものなのだと思います。
皆さんにはそんな思い出はありますか?
子どもたちが大人になった時、思い出に残るような時間を作れていますか?
そういう私も、娘に思い出の時間を作ってやれたのか
不安になってきましたが…。
子どもたちが大人との時間を必要としているのは今です。
後で後悔しないよう、
よい思い出が語れるよう過ごしてまいりましょう。
園長 玉井史恵






