園長月のお便り
  • 運動会
    うれしい 楽しい 運動会          園長  湯本 美奈子

    朝、窓を開けるとひんやりとした空気がとても気持ちのよい季節になりました。
    心地よい時期はあっという間に過ぎてしまいます。心も体も、全身で『伸び』をして、
    秋の自然を、そしてこの時期ならではの活動を心ゆくまで楽しみましょう。
    風邪などひかないよう、体調管理もお願い致します。

     いよいよ運動会まであとわずかとなりました。
    今年のテーマは『うれしい 楽しい 運動会』 -心を一つに頑張ろう― です。
    嬉しい楽しいことばかりではありませんが、基本は『楽しい』ことが前提です。
    楽しかったことは自信と意欲につながり、一生の思い出になることもあります。
    その過程で育てたいもの、育つものは沢山ありますが、運動会のために無理やり
    『頑張らせる』ものであってはいけないと思っています。
     今年は7日ですので時間は沢山ありました。
    一つ一つの種目を決めるところから、ねらい、内容・・・先生方とじっくり話し合って進めてきました。
    大人はリズムやパラバルーン、組体操やマスゲームなどの競技にどうしても力が入りがちですが、
    子どもたちにとっては、全ての種目が大事で楽しいものです。
    早い時期から玉入れや綱引きの練習をするうちに『勝ちたい』とか『今度こそ』という気持ちが湧きあがり、
    他の種目まで「がんばれ~!」「先生見てて!」「もう一回!」と頑張る気持ちや、
    あきらめない気持ち、応援する心がどんどん育っていきました。
    でもそんな時ばかりではありません。中だるみや、やる気が出ない時だってあります。
    そんなある時、先生の檄が飛びました。
    「どうしたの?!一生懸命頑張った姿を、おうちに人に見てもらいたいんじゃないの?!・・・
    みんなならできる!」それを聞いた子が、夜「今日は一生懸命やらなかったから先生に怒られちゃったの。
    私だけじゃないよ。みんな。最初は泣かなかったけど、みんなならできるって言われたら涙が出ちゃった・・・」
    とお母さんに話したそうです。先生に叱られても、信じて応援してもらえていることを
    ちゃんとわかっているのでしょう。次の日の練習の最後、先生の大きな〝手の花丸″と拍手に、
    ジャンプしてみんなが「イェ~イ!!」。みんなの心が一つになった瞬間です。
     その後も「あといくつ寝れば運動会?」「お当番さんは運動会で何を頑張りたいですか?って聞かれるんだけど、
    玉入れ!って答えるの。だって勝ちたいんだもん」「園長先生も運動会見に来てくれる?(はい、もちろん!)」
    子どもたちの言葉を聞くたびに、本当に嬉しく楽しみになります。
    一生懸命頑張ったからこそできた時の喜びは大きいし、勝っても負けても『満足』なのです。
    最近涙もろくて、練習でもちょいちょい泣きそうになります。
    子どもってすごいですよね。実際、まだまだ暑いですから、練習は疲れると思いますよ。 
    先生、怖い時もあるし…(笑)  でも先生たちの励ましと笑顔と抱きしめている姿を、私はちゃんと見ています。

    嬉しい楽しい、よい運動会になりますように。 応援よろしくお願い致します。

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