園長月のお便り
  • ひまわりの花と日差し
    『今、必要な栄養』            園長 湯本美奈子
     5月18日から幼稚園の休園自粛が解け、1か月がたちました。
    入園式後からお休みが続いたので不安定な子も多く、6月ではありますが、
    ようやく落ち着いてきたという感じです。
    本来ならこの時期ならではの様々な活動ができる時ですが、制約があってなかなか思うようにならず、
    歯がゆい毎日が続きます。そんな中4,5月のお休み中、先生方がみんなで畑作りに精を出してくれました。
    石拾い、土作り、栄養を十分入れて耕したり、防草シートを貼ったりマルチを掛けたり、
    そのお陰で、今年の収穫の早くて立派なこと!きゅうりはもう既に塩もみにしたり、酢の物にしたり、
    シーチキンとアマニ油で和えたりして何回も食べました。ジャガイモ、サツマイモ、ピーマン、
    二十日大根、ほうれん草・・・未満児さんは、先日ベビーリーフを食べました。
    バジルにパプリカ、トマトも立派に茂っています。一人ずつの名前のカードを刺して
    トウモロコシの種を撒き、毎日印をして、いつ目が出たか、いつ食べられるようになるかなど、
    目で見て毎日楽しみにしている学年もあります。いつ子どもたちが登園してもいいように、
    先生方は毎日様々な準備をして待っていました。手作りの紙芝居やペープサートも作りました。 
    時間をどのように使うか?何のために?誰のために? 家にいてボ~っとテレビを見ていると、
    あっという間に一日は過ぎてしまいますが、先々を考えて準備して過ごせば、
    今になってこんなに成果が出るのだと痛感し、先生方の頑張りに感謝しています。
     どんな植物も動物も必要なものを必要な時に与えないと充分成長しません。
    放ったらかせばもちろんのこと、栄養をあげ過ぎてもだめだし、
    いじり過ぎれば本来の形を損なうことにもなりかねません。
    子どもも同じです。
    時間が経てばそれなりに成長はしますが、人間らしく豊かに育つための栄養は、
    その成果がいつ出るかわからなくても、少しずつでも毎日、必ず与えないと、
    その時になってからでは遅すぎて、取り返すことができないのです。
     では『必要な時』はいつで、『必要なもの』は何でしょう。
    幼稚園では何歳のこの時期にはこんな興味や関心があってこんな力が育つので、
    その力が発揮できるような活動を・・・と個人差にあわせて、集団の中でこそ育つ
    様々な活動を組んでいます。そこには適度な困難や根気が必要だったり、
    友達と協力したりトラブルを経験する必要があったり、一人でじっくり考えたり
    工夫したり我慢したり・・・時には大人が関わらずに待つことも大切です。
    それを繰り返すことで、テレビやスマホやドリルでは培うことのできない、
    『生きる力』や『コミュニケーション能力』や『自己肯定感』が育つのです。
    おうちではどうですか?ことばで、スキンシップで、体を使って関わっていますか?
    本来家庭で育てるべきものと幼稚園や学校で育てるものは違います。
    家庭でこの時期最も必要なのは『やる気』を起こさせるための『栄養』をあげることです。
    早く起きなさい、食べなさい、片付けなさい、静かにしなさい、けんかはやめなさい、
    スマホでも見てて・・・そんな栄養と、
    頑張ったねぇ、すごいねぇ、だ~いすき、見ててあげるからやってごらん、○○ならできるよ・・・。
    どちらが大切な栄養で、やる気が出るか分かりますよね。
    大事な栄養をいっぱいもらって育った子どもからは、嬉しい、幸せな笑顔や
    元気が出ることばや行動が沢山返ってきます。 
    育てたように育つ・・・毎日が楽しみです。

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