園長月のお便り
  •  今年度も残すところあとわずかとなってしまいました。

    始業式の日に年長さんが卒園式までの登園日数を数えたところ

    45日だったそうです。

    長いと思っていても月日の経つのは本当に早いものですね。

    2学期の終業式に

    年末のあいさつは 「良いお年をお迎えください」で、

    新しい年になったら「あけましておめでとうございます」

    というあいさつをするのよ。

    ということを伝えました。

    終業式の降園時 あちこちで「良いお年を」

    という覚えたてのあいさつが飛び交っていました。

    そして迎えた新学期、登園してくると

    「園長先生 あけましておめでとう」と

    気持ちよく声をかけてくれた子どもたちが大勢いました。

    始業式でもお聖堂に集まった子どもたちと

    「あけましておめでとうございます」とあいさつを交わし、

    「お家でも あけましておめでとう とあいさつをしたかな」

    と聞いてみると「したよ!」という多くの声に混じって

    「あっ!忘れた~」という声がちらほら。

    そんなはずはないでしょうと思いましたが、

    そう言えば、「あけましておめでとう」

    とあいさつをしたら「ありがとう」と

    返してくれた子がいました。

    やっぱりお家で正月のあいさつをしていなかったのかな~?

    昨年 小学校1年生の参観に行った時、

    朝は「おはようございます」帰る時は「さようなら」と

    教科書を使って授業が行われていて、

    あいさつって 教科書で勉強する時代になった!と、

    とてもおどろきました。

    子どもたちは周りの大人があいさつをしているのを聞きながら、

    家族とあいさつを交わしながら覚えていくものという

    時代ではなくなってしまったのでしょうか…

    そう思う私が時代遅れなのでしょうか…。

    時々 入園したての年少さんに

    「おはようございます」と声をかけると「うん!」と返事が返ってくることがあり、「うんではなくて、○○ちゃんもおはようと

    言ってみて」と教えることが度々あります。

    先日大学の先生からも

    『最近あいさつのできない学生が増えてきて、

    しっかりあいさつを教えてから

    実習に出してくれと幼稚園から叱られることがある

    〈あいさつあいさつをきちんとする〉と

    教えるだけでは伝わらない。』

    という嘆きの声を聞きました。

    みなさんは 家族の中で

    「あけましておめでとうございます」と

    あいさつを交わしましたか?

    毎日「おはよう」「ただいま」「おかえり」

    「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみ」

    等のあいさつを交わしていますか?

    育てたように子は育つ、

    その子どもはまた親になって同じように

    子育てをしていくのです。

    あいさつは人間関係の基本となる大切なこと。

    幼稚園でもやっていますが、

    それぞれのご家庭でも意識して

    あいさつを交わしていきましょう。

    園長 玉井史恵

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