園長月のお便り
  • コスモス2
    この夏も甲子園での高校野球、世界陸上
    など様々な競技がTVで放映されており
    幼稚園でもスポーツの好きな先生方は
    勝った負けたから、選手や監督の話などで
    盛り上がっています。
    私はスポーツにはほとんど興味がないので
    まったく話にはついていかれず
    先生方が楽しそうに話しているのを聞いています。
    聞いてはいても頭に残ることはほとんどないのですが
    (興味がないってそんなものです)
    好きなことを話す時は皆とても
    生き生きと楽しそうで、
    その様子を見ているのもよい時間です。
     私の娘は物心ついた時から魚が大好きで、
    水族館に行ったら開館から閉館までいるような
    子どもでした。なんでこんなに好きになったのか
    全くわかりませんが、好きとはそういうものなのでしょう。
    大きくなったらイルカショーのお姉さんになりたい
    とうのが長年の夢でしたが、運動がとても苦手な娘が
    イルカショーのお姉さんになれることはなく、
    その夢はかないませんでしたが、
    生き物の勉強を選び、それに関係した仕事についています。
     また、私の甥っ子はマリア幼稚園にいたのですが
    (身内の話ばかりで恐縮です)
    卒園式の練習でまっすぐ後ろを向いて
    (保護者の方を向いて)歌を歌えませんでした。
    いつも体は斜め45度。誰に何と言われてもできず…。
    当日も同じでした。
    歌は大好きだけど恥ずかしさには勝てなかったのです。
    その甥っ子が今は音大生となり、
    人前で歌ったり演奏したりしています。
    好きなことが苦手を克服したのです。
    夏休み中希望保育に来ていた子ども達が、
    エンジェル教室で使う三つ編みの紐を編んでくれました。
    それはそれは丁寧に編まれていて驚きました。
    コツコツと細かいことをするのが好きな子が
    いてくれたからです。
    好きなことには惜しみなく力を注げるものなのだと思います。
     瀬戸内寂聴さんが「好きなことがその人の才能です」
    とおっしゃっていましたが
    子どもたちの姿をみていると本当にその通りだと思います。
    好きなことには惜しみなく力を注げるので
    好きなことを伸ばしていくことはとても大きな力になるのです。
    2学期は運動会やクリスマス会など大きな行事があります。
    親としてはどれも頑張って良い姿を見せて欲しいと
    思わずにはいられませんね。
    でも行事の時に見える姿が全てではありません。
    好きなことが違うように得意なことも苦手なことも違います。
    絵を描いたり、物を作ったりすることが好きな子は
    3学期の作品展の方が楽しくて、
    自分の力を存分に発揮できるでしょう。
    好きなことが1人ひとり違うように、
    自分の力を発揮できる場所も1人ひとり違います。
    私たちも1人ひとりのお子さんの力が発揮できる
    場所を見つけながら過ごしていきます。
    保護者の皆様にも同じ気持ちで
    過ごしていただけたら嬉しく思います。

                    園長 玉井史恵   

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