2016.10.01
『エールを送る』 園長 湯本 美奈子
朝晩ずいぶん涼しくなりましたが、昼間との温度差についてゆけず、体調を崩したり、
風邪を引く子が多くなっています。季節の変わり目で喘息も出やすい時期です。
かかると結構長引きますので、健康管理に注意しましょう。
さて、運動会の練習も佳境に入ってきました。園内外で、賑やかな声が響き渡っています。
運動会当日も、ご家族おそろいで楽しみにお越しください。
今年の運動会のテーマは
『できる できる 君ならできる!』 ―みんなの笑顔は金メダル―です。
今年はリオでオリンピックがあり、日本は史上最高のメダル獲得数となったようですが、
ずっと頑張ってきた晴れ舞台での真剣な表情や、仲間と抱き合って嬉しさを分かち合う姿、
うまくいかなくて悔し涙を流す姿にも、感動と勇気と元気をもらいました。
オリンピックは世界中が同じ気持ちになれる素晴らしい大会だと思います。
みんなは一人のために、一人はみんなのために・・・という思いで、幼稚園の運動会も
一緒に盛り上げていきましょう。
さて、よくこれから何かに向かう人に〝エールを送ろう!″と言いますが、
その意味を調べてみると、色々な表現があって驚きました。
応援する ・ 声援を送る
勇気づける ・ 鼓舞する
元気づける ・ 景気づける
盛り上げる ・ 勢いづける
背中を押す ・ 支援する
奮い立たせる ・ 激励する・・・まだまだあります。日本語って難しいですよね~(泣)
最近は温暖化の影響もあってか、春の運動会も多くなってきましたが、
園児たちにとっては基本的生活習慣が身につき、友だちと関わることの楽しさがわかってきた、
秋の運動会がベストだと思っています。
年少さんにとっては初めての『試練』かも知れません。
暑い、疲れる、難しい、好きなことをして遊びたい、面倒くさい・・・
だから運動会の練習は嫌い!と、登園を渋っていた子どもたちも、当日が近づくうちに
『もう一度やりたい、上手になりたい、勝つまでやりたい』という思いに変わってくるから
不思議です。先生たちが励まし、認め、思いきり褒め、時には叱り・・・(笑)
まさに「できる できる・・・○○さんなら絶対できる!」と様々な〝エール″を送りながら、
練習を積み重ねてきた結果だと思います。
頑張っている子どもたちを見ていると、オリンピックに負けないくらいの
勇気や元気や感動をもらいます。応援しながら最近はすぐに涙が出てしまうのですが、
その姿を見た子どもたちの顔つきはガラッと変わります。
それほど周りの大人から送られる〝エール″の力は大きいのです。
大人でも子どもでも、応援してもらったり、認めてもらったり、
できなかったことができるようになることは、いくつになっても嬉しいものです。
運動会は、子どもたち一人ひとりが輝き、成長する場です。
そしてその大切な瞬間に立ち会えることは、何と幸せなことでしょう。
思いきり声を出して、表情で、拍手で「できる できる 君ならできる!」とエールを送り、
こどもたち全員に金メダルを贈りましょう。